世界ではクリスマスに何が食べられているの?各国の伝統料理6つ

日本でクリスマスといえば
圧倒的にチキンを食べる人が
多いのではないでしょうか。

でも世界で食べられているのは
七面鳥かなあ…?

というイメージはなんとなくありますが、
実際世界では何がクリスマスディナーの
メインディッシュとして
食べられているのでしょう。

今回はヨーロッパを中心に
クリスマスディナーでは
メインに何が食べられているのか
見ていきましょう。

クリスマスディナーにはガチョウだった

七面鳥というと欧米諸国での
クリスマスディナーの鉄板メニュー
という印象ですよね。

七面鳥は16世紀にスペイン人から
ヨーロッパに持ち込まれたのですが、
庶民が口にするまでには時間がかかりました。

七面鳥が気軽に食卓に上がるまでの間に
何を食べていたかというと
それがガチョウだったのです。

古くから鶏とガチョウはヨーロッパに住む
人々にとっては代表的な家畜で、

羽は布団やクッション、ペンの軸、
小さなクリスマスツリーにも利用され、
余すところなく使われていたのです。

その他にも魚やイノシシ、豚、ウサギ、鹿など
色々なものがヨーロッパ各国で
クリマスに食べられてきました。

ガチョウが七面鳥に変わった理由

ではなぜガチョウが七面鳥に
取って代わったのかというと、

アメリカに移住したヨーロッパ人が
クリスマスのディナーに食べる
ガチョウがアメリカにいなかったために
野生の七面鳥や鶏を代わりに食べたこと、

イギリスを中心に七面鳥が
ヨーロッパでもたくさん飼育され、
徐々に食用として出回るように
なってきたことが挙げられます。

グリム童話にガチョウが登場する
お話が多いのは、
ガチョウがそれほど庶民にとって
身近な家畜だったからなんですね。

世界のクリスマス料理のメインディッシュ

それでは世界の人々は
どのような料理をクリスマスに
楽しみにしているか見てみましょう。

ローストターキー(イギリス他)

七面鳥をオーブンで丸ごと焼いた料理です。
海外のクリスマスディナーといえば
これをイメージする人も多いでしょう。

中にリンゴや干しブドウなどの
詰め物をして焼き上げ、
グレービーソース(肉汁のソース)や
クランベリーソースをかけていただきます。

特にローストターキーは
イギリスの伝統的なクリスマス料理で、
家族や親戚が集まって
その一家の主がターキーを
みんなに分けて振舞います。

ローストビーフ(アメリカ他)

アメリカではクリスマスに
七面鳥を食べるよりも
ローストビーフをメインにする人が
多いようです。
これは11月の第4木曜日の感謝祭に
七面鳥を食べる習慣のある人が
多くいるからでしょう。

ローストターキーと
ローストビーフは
イギリスやアメリカの
クリスマスの食卓に多く食べられているそうです。

ローストグース、カルプフェン・ブラウ(ドイツ、チェコなど)

グースとはガチョウのこと、
つまりガチョウの丸焼きです。
こちらもリンゴやクルミなどを
中に入れてオーブンで焼きます。

ガチョウがクリスマスのごちそうとして
定着する以前は一般家庭では
鯉がクリスマスに食べられていました。

カルプフェン・ブラウとは鯉を使った
料理のことを言います。

昔は肉よりも魚が高級品であったことや
魚を食べると運気が上がる など
魚は縁起の良い食べ物だったのです。

カルプフェン・ブラウは
下処理をした鯉に
香味野菜やワインビネガーを使った
スープをかけてマリネしたり、
煮たり、焼いたり、揚げたりする料理です。

カッポーネのロースト、うなぎ料理、バッカラなど(イタリア)

イタリアのクリスマスの伝統料理は多く、
北部、中部、南部ともにたくさん存在します。
カッポーネとは鶏の雄を去勢し、
まるまると太らせた高級食材のことで
その丸焼きを食べる地域は多くあります。

そして意外にもうなぎを食べたり、
バッカラと呼ばれるタラの塩漬けなどの
魚料理もクリスマスディナーとして
食べられているそうです。

ラパンロティ(フランス)

フランスではジビエを食べる習慣があり、
ラパンはウサギのことを意味します。
クリスマスのメインとして
ウサギのグリルやローストがよく出されます。

ユールシンカ(スウェーデン)

ローストポークのことを
スウェーデンではユールシンカと呼び、
豚のお尻部分の塊肉をローストします。
冷ましてからスライスし、
マスタードやマリネ液をつけていただきます。

まとめ


クリスマスのごちそうというと
七面鳥の丸焼きのイメージがあり、
確かにアメリカやヨーロッパ諸国で
ローストターキーは食べられている国も多くありますが、
ヨーロッパで昔よくクリスマスディナーの
メインディッシュに食べられていたというものは
実はガチョウだったのです。

七面鳥は当時アメリカに渡ったヨーロッパ人たちが
ガチョウの代わりとして食べたり、
イギリスを中心に家畜として飼育数を
増やしていった後に
徐々に庶民の口にも入るようになったのです。

クリスマスの伝統料理は
住んでいる国や地域によって異なりますが、
家畜として飼っていたものや
住んでいる地域で収穫しやすい肉や魚、

又は普段食べれない高級食材を使用して
料理することが多くあるということが分かりました。

世界にはクリスマスを色々な料理で
お祝いする習慣があるようですね。

私はカッポーネのローストと
ローストグースを食べてみたいと思いました。

クリスマスシーズンになると
これらの食材はたくさん売買され、
大量に消費されますが、
同時に脂がのって
一番おいしい時期でもあるようです。

あなたはどの国の料理に
一番興味を持ちましたか?

歳を重ねると年々脂ののった料理が
食べられなくなるのですが、
せっかくのクリスマスですので
おいしい料理を存分に楽しみたいと思います!

最後までお読みいただきありがとうございました。

ランキングに参加していますので、よろしければ応援をお願いいたします。

ブログランキング・にほんブログ村へ
季節の行事ランキング