クリスマスツリーやオーナメント、
アドベントカレンダー…etc
クリスマスシーズンが近づくと
クリスマスアイテムを購入する機会も増えますよね。
今日は日本でクリスマスを過ごしている私たちが
普段あまり聞きなれない、
世界各国で愛されているクリスマスアイテムを
ご紹介したいと思います。
中にはご存じのアイテムや、
販売されているアイテムもあるかもしれませんね。
特にカルディやコストコ、
輸入雑貨店や輸入品の品数が多いスーパーなどでは
扱っている可能性が高いものもありますので、
ご自宅の近くにそれらのお店がある方は
是非チェックしてみてください。
目次
クリスマスのお菓子やスイーツなどのアイテム
キャンディケーン(アメリカ)
キャンディケーンは、硬い杖状のキャンディで、
赤と白の縞模様が特徴的です。
キャンディケーンはクリスマスの伝統的なお菓子であり、
アメリカではクリスマス前後によく見かけます。
クリスマス時期にはケーキやクリスマスツリーに
飾ることもあります。
言い伝えですがキャンディケーンは15世紀初期に
フランスの僧侶が初めて作ったとされており、
当時は白の単色で先も曲がっていなかったそうです。
杖形になったのは1670年にドイツのケルン大聖堂の聖歌隊隊長が
羊飼いの杖の形にして子供たちに配ったことからという説や、
ユール(クリスマスのもととなった祭りの1つ)の
木を食べ物で飾るために曲げられたという説などがあります。
また赤と白の縞になったのは1900年代前半で
それ以前の絵葉書には単色のキャンディケーンが登場しているそうです。
コンソーラ・デ・ナタ(ポルトガル)
「コンソーラ・デ・ナタ」は、ポルトガル発祥のスイーツで、
卵黄と砂糖、牛乳、バターなどを混ぜて作る
カスタードクリームをパイ生地で包んで焼いたものです。
甘さ控えめで、サクサクとした食感が特徴的です。
日本ではエッグタルトとも言われます。
ハバナーダ(ブラジル)
ブラジルのクリスマスパンは、
ココナッツやレーズンなどを使った甘いパンで
クリスマスには欠かせない伝統的なお菓子です。
このパンはブラジルの各地で
様々なバリエーションがあります。
例えばパンにチーズを加えたり、
シナモンやナツメグ、チョコチップを加えたりすることもあります。
イチゴの生クリームケーキ(日本)
イチゴの生クリームケーキは、
日本独特のクリスマスの食文化の一つと言えるでしょう。
スポンジケーキに生クリームとイチゴを挟んだシンプルな構成で、
甘さ控えめで軽い食感が特徴的です。
日本のクリスマスケーキも世界各国のように
家庭で手作りすることも多く、
様々なバリエーションがあります。
例えばイチゴの代わりにフルーツを使ったり、
生クリームにチーズを加えたりすることもあります。
また、最近では抹茶や和栗などの和風の味わいを取り入れた
クリスマスケーキも人気があります。
クリスマスブーツ(日本)
日本発祥のクリスマス商品の一つです。
1950年代中期に販売が開始され、
以来日本中で人気があります。
クリスマスブーツは赤いブーツ型の容器に
お菓子などを詰めたもので、
サンタクロースやクリスマスツリーとは異なり、
日本独自のものとされています。
このブーツは戦後からしばらく後に発案され、
大手菓子メーカーから製造が始まりました。
クリスマスブーツはクリスマスケーキなどと共に、
クリスマス時期の定番商品の一つであり、
各メーカーは在庫商品も盛り込めることで
同社のブーツに自社菓子を詰めて売り出したりしています。
また草津市ではクリスマスブーツ発祥の地として
クリスマスブーツを用いたまちづくりが盛んです。
装飾するためのクリスマスアイテム
クリスマス・ピラミッド(ドイツ)
ドイツのクリスマスピラミッドは、
木製の装飾品でろうそくで回転します。
上部には天使や星が飾られています。
クリスマスピラミッドは、
ドイツのエルツ山脈地方で生まれた
伝統的なクリスマス装飾品で
クリスマスツリーの代わりに使われることもあります。
クリスマスピラミッドは一般的に4〜8段階の台があり、
キャンドルに火を灯して回転させます。
台の上には天使や聖母マリア、
三博士などのキリスト教のシンボルが飾られています。
クリスマスピラミッドは
ドイツだけでなく世界中で人気があります。
パロル(フィリピン)
パロルはクリスマスシーズンに飾られる装飾品で、
フィリピンのクリスマス文化に欠かせないものです。
パロルは竹や和紙で作られ、
キャンドルやオイルランプ、カーバイドランプで照らされます。
現代ではプラスチックや金属、
カピス貝などの材料で作られたパロルもあります。
パロルは五角形の星型が一般的ですが、
他にも様々な形状やサイズがあります。
フィリピンのクリスマス文化において
重要な役割を果たしているパロルは、
キリスト生誕を照らした聖なる光を象徴しており、
フィリピン人にとってはクリスマスツリーと同じくらい重要な存在なのだそうです。
クリスマスブッシュ(南アフリカ共和国)
クリスマスブッシュはDichrostachys cinereaという植物で、
赤い花を咲かせる木です。
この木は南アフリカ共和国だけでなく、
アフリカ大陸やインド亜大陸、
北オーストラリアにも自生しています。
クリスマスになると赤い花を咲かせるために
クリスマスブッシュと呼ばれています。
また、この木は薬用植物としても利用されており、
糖尿病や高血圧などの治療に効果があるとされています¹.
ペシャンカ(ウクライナ)
ペシャンカは卵殻に模様を描いた装飾品で、
ウクライナでは伝統的な贈り物として知られています。
ペシャンカは春の訪れや新しい命の誕生を祝うために作られます。
様々な色や模様があり、手作りで作られることが多いようです。
遊ぶことのできるクリスマスアイテム
クリスマスクラッカー(イギリス)
クリスマスクラッカーはイギリスの
クリスマスパーティにおける伝統的なものであり、
1845年から1850年頃にロンドンの菓子職人
トム・スミスによって発明されました。
クリスマスクラッカーは、
筒状の厚紙を色鮮やかな包装紙で包んで両端をねじり
大きなキャンディのように形作ったもので、
中には菓子や小さな玩具、紙製の王冠、
格言やジョークが書かれた紙などが入っています。
2人で両端を引っ張ると火薬による破裂音と共に
プレゼントが飛び出す仕組みになっており、
クリスマスパーティの楽しみとして親しまれています。
クリスマスクラッカーは中に火薬が入っているために
中々日本に輸入することができず、
滅多にみることのできないアイテムとなっています。
ピニャータ(メキシコ)
紙や粘土で作られた装飾品で、
中にお菓子やプレゼントが入っています。
子供たちは目隠しをして、
棒でピニャータを叩いて中身を取り出します。
ピニャータはメキシコのクリスマス文化に欠かせないものであり、
クリスマスパーティなどでよく使われます。
煙だし人形(ドイツ)
ドイツの煙だし人形は、
エルツ地方で生まれた伝統的なクリスマス装飾品で、
木製の人形に香りの良いお香を入れて
煙を出す仕組みになっています。
煙だし人形は職人たちによって手作りされ、
様々なデザインがあります。
一般的には、男性の姿をした人形が多いですが、
女性や動物の形をしたものもあります。
ドイツの木工細工の技術は高く、
世界中にコレクターがいます。
くるみ割り人形(ドイツ)
くるみ割り人形はクリスマスシーズンに欠かせない伝統的な装飾品です。
ドイツでは昔、税金の取り立てに嫌気がさした民衆が、
王様や官僚の口に自分たちが普段食べている
固い殻付きくるみを押し込んで
痛い思いをさせてやろうと、この人形を作りました。
権力者への風刺をこめたもので、くるみは割れない人形も多いとか。
レバーを引くと口が開きますが、
顔の表情の違いを楽しむことができます。
クリスマスシーズンには、
ツリーなどと一緒に室内に飾られます。
まとめ
世界各国には色々なクリスマスアイテムが存在しましたね。
しかしクリスマスに食べるイチゴの生クリームケーキや、
クリスマスブーツが日本特有のクリスマスアイテムだとは
知らなかった という方もいらっしゃったのではないでしょうか。
日本独自のクリスマスアイテムは
キリスト教があまり根づいていない私たち独特の目線で
開発されたものが多いのではないでしょうか。
私たちにとってクリスマスは大切なイベントですが、
宗教的な行事ではない人々がほとんどです。
それでもクリスマスは日本独特の変化を遂げて
現代の私たちにも力強く根付いています。
そんな文化の中で生まれたクリスマスアイテムを
大事にすることは、悪いことではないでしょう。