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クリスマスまでに知りたいサンタの歴史、聖ニコラウスからサンタクロースへ

クリスマスプレゼントの運び手として
最も有名なサンタクロース。

全世界的に知られているサンタクロースが
現在のようになったのは250年ほど前の話です。

今日はサンタクロースの歴史を紐解きながら、
トナカイに乗ったニコニコ顔のサンタクロースの
昔の姿をイメージしてみましょう。

サンタクロースの起源

3世紀後半頃に聖ニコラウスは
誕生したと言われています。

現在のトルコ西部である
小アジアのミュラの司教となり、
子供達に対して親切な行いが
現在でも数多くの物語として残っています。

その伝説の1つには
『貧しくて3人の娘を身売りしなくてはならない と
ある家族が嘆いているところ、
それをたまたま聞いたニコラウスが気の毒に思い、
夜になってからその家の煙突から
金貨を投げ入れました。

その金貨は暖炉に置いておいた3姉妹の靴下に入り、
このおかげで3姉妹は身売りをせずにすんだのです。』

これお話がサンタクロースは夜中に煙突から入り、
子供たちの靴下にプレゼントを入れてくれる
という伝説になったのです。

シント・ニコラスからサンタクロースへ

聖ニコラウスはオランダでは
シント・ニコラスと呼ばれており、
聖ニコラウスやクリスマスおじさんと呼ばれる
サンタクロースの起源となった老人が
クリスマスカードなどに描かれていました。

赤い祭服や豊かなあごひげをたくわえているなど
現在のサンタクロースと共通点もありますが

トナカイの引くソリではなく
白い馬に乗って屋根を伝って家々を回っていたり
怖い顔や陰気な顔をしていたりと相違点も多くありました。

その後一部のオランダ人たちは
アメリカのニューアムステルダム(現在のニューヨーク)に
移民として渡っていきました。

そしてオランダ語のシント・ニコラスが
シンタクラースと発音されるようになり、
18世紀頃にはサンタクロースと呼ばれるようになりました。

しかしオランダはイギリスとの勢力争いに負け、
ニューヨークを彼らに譲り渡したのです。

そのような歴史がある中で
スコットランド系の商人の息子として
ニューヨークに生まれた作家である
ワシントン・アーヴィングが自身が書く
歴史書の中で『平べったい幅広帽をかぶり、
だぶだぶのリネンの半ズボンをはき、
パイプを持った聖ニコラスは

木立や屋根上を馬車で飛び回り、
ズボンのポケットから取り出した
たくさんのプレゼントを
良い子のいる家庭の煙突から投げ入れた』
と書いています。

これによりサンタクロースが空を飛ぶと
いうということが広く知られるようになりました。

その後作者は不明ですが、
毛皮のコートを着た老人のサンタクロースが
1頭のトナカイが引くソリに乗った絵が描かれました。

これが世界で初めて描かれたサンタクロース
といっても良いのではないでしょうか。

そしてその翌年1822年には
クレメント・クラーク・ムーアが
『クリスマスの前の晩』という詩を
愛娘のために作りました。

そこでは8頭のトナカイが引くソリに乗った、
お茶目で人のよさそうな顔の、
お腹が突き出たサンタクロースが

煙突から家に入ってプレゼントを靴下に入れる様子が
書かれています。

この詩はとある新聞社に送られ、
たちまちアメリカ中で人気が出ました。

そしてその27年後に
イラストレーターが初めて
この詩に絵を描いたのです。

こうして聖ニコラウスからサンタクロースに
少しずつ変化を遂げていきました。

サンタクロースはどこに住んでいるの?

サンタクロースは初め北極に住んでいました。

ドイツ人でアメリカに渡った
「アメリカの政治風刺の父」
と呼ばれているトマス・ナストが
その生みの親です。

1862年にトマス・ナストは
アメリカの週刊誌の特派員として
南北戦争の報告していました。

そしてその年の週刊誌のクリスマス号に
クレメント・クラーク・ムーアの
『クリスマスの前の晩』にインスパイアされ、
サンタクロースを描きました。

ここで初めて 『太っていてニコニコと笑っている
白いひげのサンタクロース』が登場したのです。

政治風刺画家として活動しつつも
ナストは1886年まで週刊誌に毎年
ほのぼのとしたあたたかなクリスマスの絵を
描き続けていました。

その間にも顔はよりニコニコと、
ヒゲはフサフサに変化させていったのです。

1886年にはナストは
『サンタクロースは北極に住んでいる』とし、
その暮らしぶりの詳細を描いています。

サンタクロースの住まいを北極にした理由は
どの国にも属さず、どの国からも遠く、
子供たちにのぞき見されることのない場所
という考えからでした。

その後北極圏のあるフィンランドの
ラップランド国営放送局がラップランドの東部が
サンタクロースの正式な居住地と宣言したのです。

まとめ


サンタクロースの起源はトルコの
聖ニコラウスという司祭の
親切な行いによるものでした。
この聖ニコラウスは船乗りの守護聖人、
アムステルダムの守護聖人、
子供達の守護聖人となっています。

そして聖人ニコラウスをまつる文化はアメリカにも渡り、
怖い顔をしたクリスマスおじさんは
徐々にニコニコ顔のサンタクロースになっていったのです。

サンタクロースはどこの国にも
属さない北極でおもちゃを作ったり、
子供たちが良い子でいるか望遠鏡で
のぞいたりしていましたが、
現在はフィンランドが正式な住居とされています。

昔も今も大人気のサンタクロースは古い歴史があり、
それが徐々に現代の人々に受け入れられるように
変化していったのですね。

そうすると今後もゆっくり時間をかけていくと
サンタクロースの姿が徐々に変わっていく、
そんな可能性もあるのではないでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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