本ページにはプロモーションが含まれています。

クリスマスツリーはどうしてモミの木?ツリーの起源とオーナメントの意味

自分がまだ子供の頃、
あるいは小さな子から
「どうしてクリスマスツリーはモミの木なの?」
と質問をしたことやされたことはありませんか?

私はどちらも経験があります。

私の場合は残念ながら幼い頃の疑問に答えてくれた
大人は周りにいませんでした。

あれから何十年も経ち、
子供だった私は大人になりましたが
毎年クリスマスが楽しみな気持ちは変わりません。

さらに私はその質問に答えられるようになりました。

今日はそんなクリスマスツリーの由来と
オーナメントの意味についてお伝えします。

クリスマスツリーの歴史

クリスマスツリーの由来

クリスマスツリーの起源はとても古く、
そのルーツを完全に探ることは
難しいとされていますが
分かっていることはキリスト教が
布教される前の遥か昔から
冬に常緑樹を魔除けやお祝いに使っていた
という事実があります。

しかし当時モミの木を使っていた地域は少なく、
セイヨウイチイやツゲ、セイヨウヒイラギなどが
用いられていました。

中世が終わる頃、
それらの文化とキリスト教の習慣とが
一つになりカシやナラ、月桂樹などの
常緑樹の小さな枝には

神様と人とが一体化した幼児キリストの
姿として見られるようになったのです。

そしてモミの木は
人間の罪を受け入れる天国、
もしくはイエスキリストの木
とされるようになりました。

モミの木が現在のような
クリスマスツリーになった発祥は
ドイツからだと言われています。

クリスマスツリーはルターが広めた

宗教改革を提唱した
ドイツのマルティン・ルターが
現在のクリスマスツリーの
生みの親とされています。

ルターは贖宥状(免罪符)を批判する
宗教改革を提唱した後に
カトリックに対抗するプロテスタントの
クリスマスシンボルとしてモミの木を広めました。

それが定着し、
カトリック、プロテスタントを問わず
ドイツのクリスマスシンボルになり、

さらに上流階級の人々が
他国にその文化を伝えて
クリスマスツリーは
世界中に広がっていったのです。

クリスマスツリーに飾られてきたもの

飾りつけをしたクリスマスツリーもドイツ発祥

飾りを施したクリスマスツリーが登場した
記録があるのはドイツ南西部にあるフライブルグで
救貧院に送られたものが最初です。

そこにはリンゴ、洋ナシ、ホスチア
(イースト菌を使わない無発酵の
丸くて薄いパンのこと)、

レープクーヘン
(スパイスやはちみつを使って作るお菓子)、
着色したナッツ類や金、
ピンク、ブルーなどの色を使用した紙飾り
を付けたものでした。

その後ロウソクや砂糖菓子、
ガラス玉、木のおもちゃや人形など
ツリーの飾りであるオーナメントには
様々なモチーフが登場したのです。

ツリーに飾られたお菓子は
翌年1月6日の公現祭がすぎると
子供達がツリーから取って
食べてもいいとされていたので、

なかなかお菓子が食べられない時代だったので
当時の子供たちの楽しみでもありました。

アメリカで立てられた大きなクリスマスツリー

また屋外で大きなツリーが立てられたのは
1900年頃のワシントンにある
ホワイトハウス前が始まりでした。

その後アメリカやヨーロッパの至る所で
街や広場に大きなクリスマスツリーが
飾られるようになったのです。

第二次世界大戦中にはアメリカは
国民を励ますためにニューヨークの
ロックフェラーセンター前に
クリスマスツリーを飾るようになりました。

この習慣は今でも続いており、
このツリーの点灯式は『冬の訪れ』として
世界的にニュースで配信されています。

オーナメントの種類とその意味

色紙や食べ物から始まり、
色々なもので飾りつけをする
クリスマスツリーですが
実はこのオーナメント、
ちゃんと意味があるのです。

ここではせっかくなので
古いものも現代のものも
紹介したいと思います。

ホスチア

ホスチアは先述しましたが、
円形の平べったい無発酵のパンのことです。
イエスキリストが最後の晩餐で
「これは私の体、私の血である」と言って
パンとぶどう酒を分け与えた話は有名ですが、
そのパンがホスチアなのです。

リンゴ

リンゴといってもヨーロッパのリンゴは
日本のリンゴよりもずっと小さいサイズです。
リンゴはアダムとイブが食べた
禁断の果実でもあり、
リンゴをつるした木は
楽園の木でもあります。

そして赤いリンゴは愛と豊穣の
象徴として、丸い形は永遠と地上
を意味するモチーフなのです。

オーナメントボール

金属のメッキがされたものや
ガラスのもの、プラスチックなどがありますが、
リンゴの代用品として飾られるようになりました。
・レープクーヘン、その他のお菓子
星型や人の形、動物など形は様々あり、
ヒモに通してツリーに下げていました。

日持ちがすることから長寿の願いを意味します。

バラ

永遠の愛を意味します。

ナッツ類

神の御心を表しています。

ベル

古代ヨーロッパでは厄除けにされており、
またイエスキリストの誕生を知らせる
『喜びの音を鳴らす鐘の音』を表しています。

キャンディの杖(キャンディケーン)

マタイやルカの福音書では
羊飼いや占星術師をを生まれたばかりの
イエスキリストの所へ導くのですが、
キャンディの杖は『羊飼いが羊を導く杖』
を意味しています。

キャンディのカラーが白と赤なのは
イエスキリストの
『純真な心と愛』を表しているそうです。

トップスター

クリスマスツリーの一番上に飾る星のことを
トップスターと言います。
イエスキリストの誕生を東方の三賢者に
知らせたベツレヘムの希望の星を表しています。

イルミネーション

ミサを終えたマルティン・ルターが
クリスマスイブに森を歩いて家に帰ろうとしたところ、
木々の間からきらめく星を見て
クリスマスツリーにろうそくを灯すことを
思いついたそうです。

この光は救世主であるイエスキリストが
この世にもたらす光を意味します。

火事の危険があるために徐々に
電飾が使われるようになりました。

今はLEDのものがほとんどですね。

まとめ

クリスマスツリーにモミの木を使う理由は
キリスト教以前から常緑樹を
厄除けやお祝いに使っていたこと、
モミの木をイエスキリストの木とする考えから
使用されるようになりました。

クリスマスツリーはドイツの
マルティン・ルターが広め、
それを王侯貴族や裕福な商人が
徐々に世界に広めていったのです。

クリスマスツリーの飾りつけは当時
紙飾りや食べ物、お菓子が多く吊るされており、
子供たちはそれを食べる楽しみもありました。

その飾りには様々な意味があり、
今ではガラス細工、金銀のメッキをされているもの、
プラスチック、フェルト、木製のものなど
たくさんの素材でできた色々なモチーフの
オーナメントがあります。

私の個人的なお気に入りは
赤や金銀のオーナメントボールと
中に白い羽やふわふわした綿などが
入れられているガラスのオーナメント、
それと白いLEDの電飾です。

ガラス製のものは繊細に扱わないと
割れてしまいそうなので
気を付けなければいけませんが、
その美しい姿に魅了され、
いつまでも見ていたくなります。

そして今年はクリスマスの記念として
クリスタルでできた
雪の結晶を模したオーナメントを
購入しました。

毎年少しずつ変わるラインナップのようなので
1年ごとに揃える楽しみが増えそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ランキングに参加していますので、よろしければ応援をお願いいたします。

ブログランキング・にほんブログ村へ
季節の行事ランキング