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クリスマスと映画との関係性を個人的に考察してみた【映画紹介動画あり】

クリスマス映画はお好きですか?

私は好きです!特に好きなのはハートフルな気持ちになれる
幸せなクリスマスが過ごせそうな映画です。

このブログでは今までにもクリスマス映画について
いくつかご紹介をさせていただいていますが、

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今日は『クリスマスと映画の関係性について』というテーマで
お届けしていきたいと思います。

『クリスマスと映画は昔も今も団結したいという気持ちの表れ』
だと私は思っています。

それはなぜかゆっくりとご説明をさせていただきますね。

〇クリスマス映画の歴史は19世紀末から始まった

映画が初めて作られたのは19世紀末までさかのぼります。

「The Horse in Motion」 (1878年)という馬の走っている様子を
イギリスの写真家が写真を連続して繋げ、動画にしました。

そしてその後「Roundhay Garden Scene」 (1888年)をフランスの発明家が制作し、
これが世界初の映画だとされています。

19世紀末イエスキリストの降誕などは人気のテーマで
この頃はまだキリスト教の布教が目的で制作されている映画が多かったようです。

クリスマス映画が初めてできたのは1898年、
ジョージ・アルバート・スミスが監督した
音のない無声映画「サンタクロース」でした。

この映画は世界初のクリスマス映画とされ
当時の技術的な驚異として評価されています。

今から120年以上前の映画ですが、
家の中にいる子供達と屋根の上にいるサンタクロースが
同じ画面の中にいるにも関わらずはっきりと区別することができ、

それが一つの空間になって
そしてまたサンタクロースは魔法のように消える
確かに当時の技術としては画期的な手法だったと言えるでしょう。

映画のあらすじ:
2人の子供がメイドによって寝かされています。
メイドがライトを消し、子供たちは眠りにつきます。

屋根の上でサンタクロースがクリスマスツリーを煙突に入れ、
それに続いて自分も入ります。

サンタは暖炉から部屋に入り、
子供たちの足元に吊るされた靴下にプレゼントを入れます。

そして子供たちに向けて別れのジェスチャーを行い、姿を消します。

子供たちは目を覚まし、喜んで拍手します。

〇クリスマス映画が変化したのは20世紀に入ってから

20世紀に入ると布教の目的から作られていたクリスマス映画が
慈善や社会正義、そして徐々に娯楽として作られるようになります。

以下は20世紀初期から中期に制作された
有名クリスマス映画のテーマやメッセージをまとめてみたものです。

・『クリスマス・キャロル』(1938年)

改心と人間性:
主人公のエブニゼル・スクルージは、強欲で利己的な人物ですが、
精霊たちによる過去・現在・未来の旅を通じて人間らしい思いやりの心を取り戻します。

スクルージの改心は、自己中心的な価値観から他人を思いやる心への転換を象徴しています。

善意と慈善:
スクルージが改心する過程で、人々を助ける善意と慈善の精神が強調されています。
クリスマスの奇跡によって、人々は互いに支え合い、心温まる絆を築ります。

クリスマスの魔法と希望:
物語はクリスマスの時期に設定されており、魔法的な要素が登場します。
スクルージの改心と共に希望と再生のメッセージが伝えられ、
クリスマスの魔法が人々の心を温めます。

・『素晴らしき哉、人生!』(1946年)

生きる意義と希望:

主人公のジョージ・ベイリーは、自分の人生に疑問を抱き、絶望的な状況に陥ります。

天使の介入によって彼は自分の存在の意義や他人への影響を再評価し、
生きる喜びと希望を見出します。

人々との絆と慈悲:
ジョージは多くの人々との関係を築り、彼らの人生に深く影響を与えます。

人々の善意と慈悲が、彼の人生を豊かにし、町全体を変えていきます。

家族と愛:
ジョージの家族、特に妻のメアリーとの絆が映画の中心です。
家族の愛と支えが、彼の人生に意味を与え、幸福をもたらします。

・『34丁目の奇跡』(1947年)

信じる心と希望:
主人公であるサンタクロース役のクリス・クリングルは、
自分は本物のサンタクロースだと自称します。

この物語は、信じる心と希望の力を強調しています。

クリスマスの魔法的な出来事を通じて人々は希望を見つけ、
心温まる奇跡を信じることができるというメッセージが込められています。

人々との絆と慈悲:
クリス・クリングルは周囲の人々に親切で優しく接し、
子供たちに喜びをもたらします。

人々の善意と慈悲が彼の人生を豊かにし、町全体を変えていく過程が描かれています。

家族愛と友情:
クリスと彼を支える人々の絆が映画の中心です。

家族や友情の尊さを再認識させる物語であり、
クリスマスの特別な時間を家族や仲間と共に過ごす大切さを伝えています。

クリスマス映画は布教の観点から少しずつ慈悲や信じる心、
家族愛や友情を含んだクリスマスの奇跡や魔法といったテーマに変化していきます。

そしてさらに現代に近づくにつれて娯楽的なクリスマス映画も
数多く登場してくることになります。

クリスマス映画はどうして徐々にその形を変えていったのでしょう。

〇クリスマス映画が変化していくことになった理由を考察

個人的にですがクリスマス映画が変わりゆくワケを3つ考えてみました。

・映画技術が進歩したから

トーキー技術の登場:
1927年頃からサイレント映画から音声を伴う映画への移行が進みました。

特殊効果の発展:
1902年特殊撮影(特撮)の技法を駆使した映画が登場しました。
その後、特撮技術はさらに進化し、映画の幅広いジャンルで活用されていきます。

ワイドスクリーン技術:
1950年代には、シネマスコープやビスタビジョンなどの
大画面のワイドスクリーン映像技術が導入されました。

これにより、映画館での視聴体験が向上します。

劇的なシーンを長時間撮影できるようになったり、
音声を吹き込むことができるようになったので
映画はもっとたくさんのメッセージ性やテーマを
扱えるようになったといっていいのではないでしょうか。

・核家族化が進み、テレビが普及していったから

核家族化と家族構造の変化:

核家族化とは、家族が親と子供だけで構成される家庭のことをいいます。
高度経済成長期になると核家族世帯が増加し、家族の構造が変化するようになります。

テレビの普及は家庭内での情報伝達や娯楽の手段として重要になっていき、
核家族化と相まって家族のコミュニケーションスタイルに影響を与え始めます。

テレビと家族団らん:

20世紀においてテレビは家庭内での団らんを促進する役割を果たしました。

初期のテレビは家族全員が一緒に視聴することが一般的で、
家族の一体感を高めました。

テレビと家族のコミュニケーション:

テレビは家族内でのコミュニケーションを提供する場でもありました。
特にテレビ番組を共に視聴することで、家族の絆が深まっていたのです。

・クリスマスのイメージが変わり、商業化していったから

商業的な祝祭としての確立:

20世紀初頭になるとクリスマスは宗教的行事から
現在のような商業的な祝祭として確立されました。

広告、商品、プロモーションが増加し、クリスマスは贈り物や食事、
装飾品の購入と結びついていくようになりました。

サンタクロースの普及:

サンタクロースは20世紀になってアメリカで爆発的に広まりました。

サンタは贈り物を持って子供たちのもとを訪れる伝説的な存在として、
商業的なクリスマスのイメージに欠かせない要素となっていったのです。

クリスマスツリーと飾り付けの普及:

クリスマスツリーは20世紀になって一般的になりました。
家庭や公共の場所で飾り付けられ、商業的なクリスマスの雰囲気を高めました。

これらの理由からクリスマス自体が世界的に娯楽化し、
それに応えるべく映画もだんだんと変化していったのではないかと考えました。

〇クリスマスにはホラー映画も盛り上がりを見せる

心温まるクリスマス映画とは逆にクリスマス時期になると
ホラー映画も数多く発表されて人気が出ます。

幸せなクリスマス映画を見たい と思う一方で
定番とは違った楽しみ方をする人たちもいるのでしょう。

クリスマスをテーマにした人気ホラー映画を少しご紹介したいと思います。

・『暗闇にベルが鳴る』 (1974年)

現地で有名な都市伝説がモチーフ。
女性寮でのクリスマスパーティが、恐ろしい連続殺人事件の始まりとなります。

・『グレムリン』 (1984年)

スピルバーグによるSFブラックコメディ。
モグワイという謎の生物を飼うことから始まり、クリスマスが大混乱になる物語です。

・『クランプス 魔物の儀式』 (2015年)

ヨーロッパ中部で語り継がれる伝説の魔物クランプスが、子どもたちに襲いかかる!
豪雪に閉じ込められた家族が、クリスマスの夜に恐ろしい出来事に遭遇します。

・『ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者』 (2016年)

あっと驚くどんでん返しのある、ホラー版『ホーム・アローン』。
クリスマスの夜に起こる出来事が、予想外の展開を迎えます。

・『アナと世界の終わり』 (2017年)

ミュージカル×ゾンビの融合!
イギリスの田舎町で父親と暮らす高校生アナが、
ゾンビの襲撃に立ち向かう物語です。

 

〇まとめ

今までにも様々なクリスマス映画をご紹介させていただきましたが、
今日は視点を変えて、『クリスマスと映画の関係性』についてお届けしました。

クリスマスと映画はどんな関係があるの?ということについて、
私の個人的な意見は『初めは布教目的で作られていたクリスマス映画だったが、
現在は様々なテーマやメッセージと共に制作されている』ということです。

それは家族愛であったり友情、希望、信じる心や奇跡だったり、
ホラー映画で盛り上がることだったりするのですが

ハートフルなテーマであってもホラー映画であっても、
大きくとらえるとクリスマス映画で求められているのは
『団結をすることで幸せなクリスマスを過ごしたい』
という気持ちではないかと思いました。

それは布教のための団結であったり
家族や友達と楽しく過ごすための団結であったり
ミッションをこなしてハッピーエンドを迎えるための団結で合ったり
恐怖を一緒に分かちあって楽しむための団結であったりするのですが、

いつの時も時代を超えて素敵なクリスマスを送るための
共通のテーマであるのではないかというのが素直な感想です。

あなたにもしお気に入りのクリスマス映画があるなら、
家族や友達、もしくは私と共有してみませんか?



最後までお読みいただきありがとうございました。

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